Clap Dream

□Clap4
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みんな大好きホマレくん




「緑川」
「!び、っくりしたなあ、何だよ神崎兄」
「俺、実はお前の事前から気に入ってたんだ」
「は?」
「もし、お前が良ければ…、つ付き合ってくれッ!」
「良いワケねーだろ」


同じ性を持つ男に、しかも同じクラスメートの神崎兄にコクられてしまった。
明日からどう生きていけばいいのだろう。


「緑川くん」
「な、吃驚させるな!誰かと思ったらお前か」
「お前って人聞きが悪いなあ、イッチーって呼んでよいつものように!」
「は?!いつものように?!俺お前にそんなあだ名で呼んだ事ねんだけど!」
「あだ名じゃなくて、愛称だよ!」
「どっちでもいいわ!てか市ノ瀬、マジでどうしちまったんだよお前、何か変だぞ…?」
「そんな事ないよ!僕はいつも通り健康だよ?」
「お前の体調なんて誰も気にしてないんだよ!頭の問題!」
「あたま?僕の頭に何かついてる?」
「いやそういう意味じゃなくて!だああもう!!」
「あっ、緑川くんっ!!」


俺はいても経ってもいられずその場がら逃亡した。
マジで今日は何なんだ。
同じ性を持つオスに、しかも二人にも言い寄られるなんてどうなってるんだ…?


「ホマレ、実は俺」
「うるせえええ!!!」
「うるさいだなんて、ひ、酷いッ!俺まだ何も言ってないのにッ」
「どうせまた俺への愛の告白かなんかなんだろ!」
「良く分かったなホマレ!やっと俺の愛に気付いてくれたか!」
「お前の愛なんていらねーよ!」
「そうと決まれば早速祝言だ!どこであげる?!ワイハか?!」
「お前の頭ん中で何がどうなって今の話から結婚の話に行き着いたんだよ完治!!お前と結婚なんて死んでもイヤだからな!」
「そんな!恥ずかしがっちゃって!やっぱ俺とお前は、赤い糸で結ばれた永眠のカップルなんだな!」
「永眠じゃなくて永遠だボケ!お前が永遠に永眠してろ!!」
「んもお!照れちゃってまあ!ホマレかわゆ!」
「キモイ!!!」





「という夢を見た…」
「やめてくれ!!!(一同)」


END

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