永遠に消えない心の絆

□02 永遠に消えない心の絆
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すると、不意にガラッと音を立てて病室の扉が開いた。

顔だけ振り向いた一護が見たのは、暗く悲しみで沈んだ乱菊が立っていた。


「・・・乱菊さん」

「あたしは何も言わないわよ。あたしが何と言おうと、隊長が眼を覚ますわけじゃないんだから」

「・・・」


一護は眼を逸らすと、再び視線を日番谷に戻す。

乱菊は病室に入り、後ろ手で扉を閉めると、日番谷の寝ているベッドをはさんで一護と反対側に椅子を出して、一護同様、日番谷の顔を見つめた。

あまりにも静かに寝ているものだから、死んでしまっているようにも見えたことに、乱菊は首を横に振った。


(自分でも相当ショックを受けているようね・・・)


自嘲的な笑みを浮かべると、横目で一護を見る。

辛そうに日番谷を見つめている一護は、いかにも自分を責め続けているように見えた。
しかし、乱菊は何も言わないと決めていた。

押さえているが、自分でも信じられないほど一護のことを恨んでいる心があることを自覚している。

一護が悪くないとわかっている。わかっているのに、彼に恨みを抱く心を抑えつけることが出来ない。

そして、何よりも腹が立っているのは・・・
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