これ以上彼を苦しめないで・・・
□00 これ以上彼を苦しめないで・・・
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双殛の丘。
「さ、もう戻ろうぜ!冬獅郎!」
「・・・『冬獅郎』じゃねぇ!『日番谷隊長』だ!」
こうして、草冠宗次郎の復讐劇は終わった・・・
そして後日・・・
四番隊、総合救護詰所。
「冬獅郎、居るか?入るぞ」
「ああ」
許可をもらったので俺は病室の扉を開けた。
するとそこにはベッドで体を起こした冬獅郎がいた。
「大丈夫か?」
「ああ、傷のほうはな。痛みはまだある」
どうして冬獅郎が四番隊に居るかというと、あの復讐騒動が終わり、皆の所に戻った俺たちは、冬獅郎は総隊長に王印を渡し、俺は井上たちに結末を教えるために現世に戻ろうとしていたんだ。でも、突然乱菊さんの叫び声がして、その声に振り返ってみると、冬獅郎が倒れていた。卯ノ花さんの話だと、腹の傷と精神的な疵のせいで倒れたんだと言う。
それで、冬獅郎は四番隊に運ばれ、俺は一旦現世に戻り、井上たちに事情を話してから、また尸魂界に戻ってきたというわけだ。