永遠に消えない心の絆
□02 永遠に消えない心の絆
1ページ/8ページ
十番隊執務室。
「なんですって!!?」
乱菊の驚愕の声が響き渡る。
「はい。例の虚退治最中、日番谷隊長は、現世にて死神代行・黒崎一護を庇い、重傷を負いました」
「隊長が・・・!」
乱菊は立ち上がり目の前に居る隊士に問う。
「それで、隊長は今どこに居るの!?」
「四番隊の救護詰所に」
「わかったわ」と乱菊が言うのと同時に姿を消す伝令。
乱菊は酷くショックを受けた表情で、
「隊長・・・」
と呟いた。
四番隊救護詰所・日番谷の病室。
一護は、日番谷が寝ているベッドの隣にある椅子に腰かけ、悲しげな表情で日番谷の顔を見つめていた。
「冬獅郎・・・」
いくら自分を責めても責めきれない。
早く日番谷には目を覚ましてほしい。
そして早く謝りたい。
誤って済む問題ではないが、とにかく謝りたい。
そして、精一杯看病して、早く傷を治してあげなければ。
「だから、早く目を覚ませよ・・・冬獅郎」