【夢の中のあなた(譲×望 譲視点)】


あなたが見ているのは、いつだって、他の誰かだ。

どんなに想っても。どんなにあなたのために頑張っても。あなたは俺を見てくれない。


「譲くん。」

これは夢だ。あなたが、俺に微笑みかけてくれている。


だけど…

「譲くん。あのね、私…好きな人いるんだ。」

夢の中でさえ、あなたは…俺に、他の男の影を見せようとする。


その男が誰かなんて…わかりきっている。生まれた時からずっと一緒にいるんだ。あの人には、一生勝てないんだって、わかりきっている。


夢の中でさえ…あなたは、あの人に笑いかける。あなたが見ているのは…俺じゃない…。

追いかけても、手を伸ばしても、絶対に届かない。届きそうな場所にいるのに、少しの距離が埋まらない。いつだって…そうなんだ…。




「譲くん?譲くん、起きて!」

目を覚ますと、先輩が俺を起こしてくれていた。


「…先輩…?」

「もう!今日はデートするって約束だったでしょ?それなのに、寝ちゃうなんて…ひどいよ!」

……そうだ。現実は、夢とは違う。もう、先輩は手の届かない人じゃないんだ。


「それに…譲くん、うなされてたよ?また、怖い夢でも見たの?」

そうして心配してくれるのが、嬉しい。


「はい、とても怖い夢です。でも、先輩が傍にいてくれるなら、きっともう見ませんよ。」

「それならいいんだけど…。あ、今度お守り作ってあげるね!私特製の、安眠のお守り!」

「先輩の手作りなら、よく効きそうですね。楽しみにしてます」

「うん!頑張って作るからね!」

そうして、俺を気遣って…隣にいてくれるのが、幸せで。


どちらが夢で、どちらが現実か。正直なところ、はっきり言えない。

でも、こっちが現実なら良いと、本当に思う。


先輩が隣で、俺を見ていてくれる場所。そこでなら、俺は素直に笑っていられると思うから。


おわり


―――――――
これは、本当に譲くんでしょうか…?
夢ネタなら譲くんだろう!と考えてみた。でも、望美ちゃん視点で書ける気がしなかった。だから、譲くん視点で書いてみたら…not敬語の譲くん必須。未だによく理解できてないんだよ、not敬語の譲くん!これでいいのかなぁ?いいと言ってください、神子様…。


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