命短し旅せよ乙女!
□第一話 サヨナラ短い人生でした?
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―――いやはやしかし、今日は何年何月何日の何時何分でしたっけ
(夜なのは覚えてる)
けど、何か特別な日でしたっけ
(今日もいつものバイト帰りだ)
なんで私は空を飛んで………否、空中に吹っ飛ばされているんでしたっけ
(曲がり角で、ブレーキ音が)
ああ…頭上で、私がさっきまで乗っていた愛車の中西さん七号(ママチャリ)がすっ飛んでいきました
(中西さん歪んじゃったなぁ)
身体の妙な浮遊感が消えて、さっきまで私が走っていたコンクリート道路がすぐ真上になりました
(やべ、落ちる当たる)
ドサッ、がしゃん。
身体中を鈍痛が支配してます
どうやら地面に着地したらしいです
でも死にそうにもないみたいです
なんでだろ
あぁそういえば――下(じめん)って、土でしたっけ?
でも考える気力も体力もないみたいです
取り敢えず、休ませて貰いますかねぇ
…おやすみ、なさい