+ nobel
□猫不二3
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朝目が覚めるとそこは王室だった、と思ったら跡部の部屋だった。
ほぼ王室と言えるかもしれないけど…。
僕、あの後あまりにも心地好かったから寝ちゃったんだ…。
跡部に抱き締められた時の鼓動が今でも思い出せる。
ん?
脇腹の辺りが重いな…
視線を飛ばすと脇腹に誰かの腕が乗っている。
えっ…?
もしかして跡部後ろにいる?
ゆっくりと寝返りを打って腕の正体がある方に向く。
紛れも無い跡部が熟睡している。
思わず声を上げそうになったけど心を落ち着かせて我慢する。
全く、一体何を考えてるんだか…
突然、昨日自分が言った言葉が頭を過る。
「5人は寝られるね」
僕のせいかなぁ…。
軽く溜め息が出てしまった。