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猫不二2
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ああん?
あいつら確か青学の…


夕方、駅のロータリーで菊丸と不二を発見した。
「じゃあまた明日」
「またにゃ〜、不二!」
そう言って手を振りあっている所だった。

菊丸は駅に向かって歩き出した。不二はちょうどこっちに向かって歩き出した。

「おい!」
不二は顔を上げる。
「よ、久しぶりだな」
「跡部君?」
「菊丸とデートか?」
不二は少し頬が赤くなった。
「何でデートなの…。ただ一緒に出掛けてただけじゃない」
「ムキになると返って怪しいぜ?」
不二は少しむっとした様だ。
「少し付き合えよ」
「え?」
「どうせ帰っても暇なんだろ?」
「まぁ…そうかな。良いよ」
「よし。じゃあ着いて来い」
「うん。でも跡部君、これから何処へ行こうとしてるの?」
「まぁそのうち解るからよ」
不二は何となく乗り気じゃなかった。
でも不二は断れない奴だって知ってるからな、このまま言わなくても着いて来るだろ。
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