書き物

□EVA学園物語
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僕の名前は碇シンジ。

親の意思で今日からこのEVA学園の生徒になる・・・

「はぁ・・・友達できるかな・・・」

僕はポジティブな方じゃない。

むしろネガティブ一直線だ。

前の学校でも友達なんて呼べる人は居なかった。

この学校でも・・・なんて思うと、もう学校なんて行かなくてもいいんじゃないかと思う。

まぁそんな訳にもいかないので、とりあえず迎えの人を待つ。

その時、いきなり寒気がし、背筋がゾクッとした。

後ろを振り向くと・・・・誰もいない

「あれ・・・????」

一人ぽかんとしてしまった。

ネガティブになりすぎて幽霊が・・・いやいやそんな訳がない。

そのとき・・・・

「あなた碇シンジ君?」

と、綺麗なお姉さんが話しかけてきた。

「あ・・はい。そうです。あの・・・葛城・・ミサト・・さんであってますか?」

と尋ねると・・・・

「あら〜私の事お父さんから聞いたの?紹介の手間が省けたわね!」

と、にこにこしてる。

「後、シンジ君も今日から私のクラスで面倒見ることになったからよろしくね」

と軽くウインクされた。

「こちらこそお願いします」と僕もにっこり返す。

「んじゃまぁ教室いこうかね」

とノリノリで教室へと向かう先生に対し、シンジは少し暗くなったけどすぐに顔を上げた。

(・・・・逃げちゃ駄目だ・・・・)

これは僕の一種の呪文みたいなモノ。

これを心の中で言うと少しだけ楽になれる。

まぁジンクスってやつだ。

そして教室へと到着。

「ここがあなたの教室よ、入るわね」

とガラガラと扉が開く。

「センセがきた!!みんな席につけ!!」

みんな慌てて席につく。

「紹介するわね〜。今日からこのクラスの仲間になる碇シンジ君よ!みんな仲良くね♪」

さ、っと先生が僕に挨拶を促す。

「い・・・碇シンジです・・!今日からお世話になります・・・・お願いします・・・。」

周りからヒソヒソと声が聞こえる。

あぁ・・・印象はきっと最悪なんだろうな・・・

なんて考えていたら、一人の・・・・男の子・・・なんだろうか・・・・?下手したら女にも見えそうな綺麗な顔立ちをした人が・・・

「先生、席なら僕の隣が空いているからそこでいいですか?」

と言い出した。

「お、渚君が面倒見てくれるか!男同士だし仲良くしてやってよ!」

とミサト先生。

と、言うかやっぱり男だった。

指定された席に着くと、いきなり顔を見てきて

「僕の名前は渚カヲル。カヲルでいいよ。」

と自己紹介。

こんな事が今までなかった僕は慌てて・・・

「僕は・・・碇シン・・・ジ・・・よろしくお願いします。」

なんてへたれな自己紹介だろうとまたネガティブに。

その様子に気づいてか、渚は「まぁ最初はみんなそんな感じさ。そのうち慣れていくさ。」

とフォローを入れてくれた。

なんだろう。

渚君とだったら上手くやれそうな気がする。

そして昼休憩。

ここでも二人友達が出来た。

鈴原トウジと相田ケンスケ。

まぁ一方的に話かけられて、どこでも案内すると言われただけなんだけどね。

そして今日の昼は4人で食べる事に。

びっくりする事に、渚も今まで誰ともご飯を食べたことがなかったらしい。

綺麗な顔してるんだから女子から誘われないのかな・・・?なんて思い聞いたら

「だってめんどくさいんだもん。」

と爽やかに返された。

やがて、昼休憩終了のチャイムが鳴る。

「さて…後半日だ…頑張るかな…」

と、やる気の無い渚。

まぁ授業というものは余程好きではなければやりたくないだろう。僕もその一人だしね。

「あ…そうそう。何かあったら一番に僕に言ってよ。」

と、涼しげな笑顔で言ってきた。

僕はその意味をあまり考えずに、「うん、分かったよ。」と承諾。

そう言うと渚はにっこり嬉しそうだった。

その瞬間…少しだけドキッとしてしまった。

「さぁ、行こう。シンジ君。」
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