ノーマルカップリング小説

□愛しい腕の中
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ある昼下がり。
ファラモン城には穏やかな空気が流れていた。

公務を一通り終えたクロデキルドは執務室でお茶を飲みながら、流行りものの本を読んでいた。
城下の娘などはこの本を読んで、感動のあまり泣いたらしい。
確かに悲しい話なのだろうが…。


「はて?私がおかしいのか?」


クロデキルドはちっとも泣けなかった。






愛しい腕の中
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