おはなし2
□小僧が神様
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小僧が神様
世の中には多種多様な神様がいるらしい。
君に言わせると、俺はバスケの神様に愛されていて、それがとてもうらやましいと。
気付いていないだけさ。
君だって、本当はたくさんの神様から愛されている。
例えば、もちろん俺ね。
このイケメン神様の君への愛は、 鎌倉の海より広く深いんだ。
バスケの神様もいいけれど、それだけじゃちょっとつまらなくなってきている自分がいる。
贅沢な奴だって、君は怒るかもしれないけど。
今は、何よりも君に愛されたいよ。
いつも俺の隣にいてくれる、小さな越野の神様に。
―おしまい―