080625*きみがすき

目を閉じた瞬間に現れるのは銀色の尻尾髪だった。
いつでも俺は、あいつを見上げていて、ゆらゆらと揺れるそれを見つめていたから。
最初はいやでしょうがなかったけど、いつからか恋しく思うようになってしまった。
俺の髪と同じ色の紐で括られた銀色は、いつでも俺を引き付けて放さない。

心地よくて曖昧で、もどかしいほどの遠い距離が今もまだ俺たちの間にあって、何度も何度も越えようと試みては諦めた。
それを越えられないのはきっと、好き過ぎるからなんだと、こっそり思う。
こっそり、思う。





〇盲目なブン太。超可愛い。

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