Long

□DOOM8
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楽しかった修学旅行と夏休みが終わり、
また普段通りの生活に戻ってきた。


あのサイって子は綱手様によると私たちより半年早く前からやっていたハンターだった。同級生で近くの名門男子校に通っているらしい。

あの後サタンが現れた時に何度か現れたがやっぱり変で嫌みったらしかった。


学校は相変わらずで夏休みで日焼けした生徒が多く何処に行ったかなど土産話に花が咲いていた。
ナルトは宿題を徹夜で終わらせたらしく目の下にクマができていて心なし眠そうだ。


チラっ


隣には彼が座っている。やはりその凛々しさは並々ならぬものでその横顔につい見とれてしまうことが多い。

‥‥今でも思い出す、修学旅行のこと。サタンの存在。あの女の姿をしたサタンは彼を狙っていた、どうしてかは綱手様さえ分からず現在捜査中だ。
それと‥‥父の存在も知っていた。‥目的は何なの?



「何難しい顔してるんだ?」

隣に座る愛しの彼は心配そうにこっちを見ていた。


「まあ、ちょっとね」

と誤魔化したが、‥

「‥‥」

黙ってこっちを見ているけれど大丈夫なはず。

すると小さくため息をつかれた。

?


「ったくおせぇな」

「そうだね」

彼は頬杖をつき扉に目を向ける。


私たちは
HRのため、またあの遅刻魔教師を待っていた。



するとガラッと扉が開く。
出席簿を持ち座れよ〜と言いながら先生は入ってきた。


今日はまだ早い方ね。

礼をした後ーー

「プリントを配る前に紹介しとくか?」

と一言呟いた。

ん?

生徒たちの頭に疑問符が出る

「先生なんだってばよ!紹介って何?転入生?」


ナルトが発言すると

「その通り!!」

とにこっと笑う。


「サスケ君の時もこんな感じだったのよ」

とそっと耳打ちすると

「そうか」

と言って少し赤くなった。


…可愛い//‥‥二人だけだと積極的なのにね

なんて考えていると

「じゃあ入って」

扉が開き‥

ざわつきだした。

巷で言うイケメンというか美青年の部類か?

茶色の瞳に茶髪、色白で背丈は彼と同じ位。

と隣を見ると転入生をじっと見つめたまま微動だにしない。


どうしたのかな?知り合いとか?

「え〜と月城スバル君。みんなよろしく。早速席は‥‥ちょうどのサクラの前が空いてるな」

先生がピンクのハデな子ね、というと


とクラスを見回し

「分かりました」

と言って近づいてくる。


‥サスケ君、様子がおかしい。さっきから少し震えてるような‥‥

「大丈夫?」

彼の手をぎゅっと包むと震えは少し治まり

「ありがとう。‥大丈夫だ」

その手で握り返してきた。

転入生と目が合うと向こうは愛想良く笑ってくれて私も笑い返す。
感じは良さそう。

「俺はうずまきナルト!!よろしくな!!」

ナルトの横に座った彼はにこっと笑う

「月城スバルです。よろしく、うずまき君」


「ナルトで良いってばよ!!ハハハッ!そっちは何て呼べば良い?」

「じゃあスバルで」

「おぅ!こいつがシカマルでこいつがサスケ!!」



シカマルはおぅと軽くしたのに対しサスケ君はナルトに無理矢理肩を組まれ転入生を見て何も発さない。

「どこまで無愛想なんだってばよ!!挨拶
くらいしろ!」

と言われるけど……


やっぱりおかしいわ。


「よろしく、サスケ君」


そう転入生から微笑みながら声をかけられる。

するとサスケ君は強引にナルトの手を退け、

「‥‥お前、何故だ?」

‥‥サスケ君?
彼から怯えと憎悪が要り混ざったような気が伝わってくる。
彼と知り合いならば何か感じる筈なのに何も感じない。

「何故って言われても‥」

困ったように答えると



「御免なスバル。こんな奴じゃない
んだけどよ」


「大丈夫さ」

サスケ君‥‥。

そして順に女子を紹介して今日は終わった。
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