復活 スクアーロ
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ヴァリアー本部。
部屋で待機を命じられたスクアーロは、ソファに座って暇な時間を過ごしていた。

「暇だねー」

隣に座って、同じく待機中の少女が呟いた。

「暇だな……」

力なく答える。
窓の外を眺めた。心地好い日光が降り注ぐ。日が一番高く昇る時間。
二人は無言。

「………………」

隣に座る彼女がゆっくりと傾いてきた。

「……?」

コツンと肩に当たって離れた。それを、何度か繰り返す。

「う゛お゛ぉい。眠いのかぁ?」

暖かい気候の中。眠いから、うたた寝していると思ったようだ。顔を覗き込む。

「うぅん。ヒマだから揺れてみた」

そう言って、またスクアーロの肩にコツンと当たった。

「………………」

気まぐれの行動に、スクアーロもまた一緒になって揺れ始めた。お互いの肩にに、ゆっくりとコツン。

ゆらゆら。ふらふら。

そんな事をしていると、だいぶ時間が経ったらしい。
不意にガチャッと扉が開いた。

「さぁ、行くわよ、二人共」

入って来たのは、仕事の準備バッチリのルッスーリア。
咄嗟のことだったため、スクアーロと少女の間には僅かな隙間。ほとんど寄り添っているような状態。

「あらぁ?並んで座っちゃって、仲良しさんね」

ルッスーリアは微笑んだ。胡散臭い。

「あ゛ぁ゛!? そんなんじゃねぇぞぉ!!」

「いやねぇ、照れなくてもいいじゃない。応援してるもの」

小指を立てた状態の手を口元にあて、優雅に見えるように笑う。

「それ以上言うと三枚に卸すぞぉ!!」

「怖いわねぇ。さ、行きましょう」

今日も仲良く、みんなでお仕事です。




END...

ノートに在った拍手お礼。
スクアーロは面倒だな。濁点が。



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