No Name.....

□第2話
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ピッ

と音がしたソレを耳へ近づける

(こういうときどうすればいいのかな…?)

ドキドキと胸がなる
電話は友達にするのでも緊張するから嫌なのにな…

「・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

(無言!どうすればいいの!?
もしもしって言ったほうが良かったのかな…?)

そう葛藤してると向こうから小さく声が聞こえる
電話をした人じゃなくて近くにいる人らしい…

〜〜。〜。
あー…もしもし?」

「えっ!あ、もしもし!?」

・・・・・・・恥ずかしい!吃ったし!力入れすぎだし!なんなの自分…

「えーと…俺の携帯拾ってくれた人?」

「あ、はい。」

「何処にあった?」

「あ、図書室に…」

「あーやっぱりか…
悪いけど昇降口まで持ってきてくれると助かるんだけど…」

「わかりました。持ってきますね」

「すまない。助かる」

「いえ、どうせ暇なので…」

「じゃあ…」

「はい。」

ぷつりと電話が切れた

…素っ気ない!なんて無駄のない会話!
いや人のケータイだし長電話しちゃダメなんだけど…
もうちょっと女の子らしい反応できなかったのかな私…
まぁいいやとりあえずこのケータイ持ってかないと…

そういえばあの声聞いたことある気がするんだけどなー…
まぁ電話だと声変わることもあるし気のせいか…




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