長編小説

□[3]ナイトメア
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「ふあぁぁあ〜…」

大きな欠伸をして僕は起き上がった。

『これは…すごく大事な…物なんだ。だから誰にも触れられてほしくないんだ。お前にも…』


まだ忘れられない。あの日の事…。一体あの鍵は何なんだ…。

そんな事を考えてても仕方ないので欠伸をしながら一階へと降りていった。

「おはよう。お母さん」

返事がない。

(あ、お母さんは今日は仕事だからいないって言ってたな)

仕方なく、まだ寝起きだが新聞を取りに行った。

「え…なにこれ

僕がポストの中で目にしたのは、新聞ともう1つ、「ナイトメア」と書かれたゲームだった。


「僕…こんなの頼んだっけまぁいいか…取りあえず持って入ろう。」


そして僕はそのゲームをじっと見つめていた。

すると突然ゲームが勝手に起動した。

「あなたはこのゲームに参加しますか

「えい、いいえ

あまりにも突然だったので僕は取り乱してしまった。

(なにやってんだ。僕は…)

「いいえ、それは無理です。貴方には選択肢はありません。岡崎圭介さん」

え…今岡崎圭介さんって…

「何で僕の名前を…

そう、何で偶然…いやそんなはずはない。

「岡崎圭介さんの個人情報は全てこの機械にインプットされているのです。なおこの機械は壊すと爆発しますので」

「…っな

爆発…このゲームは…一体…

「ど、どうすればいいんだ…

「このゲームに参加してください。それだけです」

「断ると言ったら

喉をゴクッとしながら聞いてみた。すると

「断るなら、あなたの大切な人を全て殺します。信じられないなら試しに1人殺しましょうか


―――

大切な人…一番始めに浮かんだのは何故か新庄だった。もし…この機械が言ってることがハッタリじゃなかったら…大切な人が…殺される

「わ、わかった。参加するよ…」

「ありがとうございました」

感情がない…冷たい声が…不気味だった…

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