長編小説

□[1]はじまり…
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ピピピピ!

大きな目覚ましの音に僕は目を覚ました。

(また朝だ…眠いなぁ…)

と僕はのんきな事を考えていたのだが…

「圭介学校よ


下からお母さんの声。
学校……学校

「あぁぁあああぁ何でもっと早く起こしてくれないんだよ

と僕は独り言を言い、行ってきますと言って家を飛び出した。





学校に到着し、急いで靴を履き替え教室へもうダッシュで行く。


ガラガラ

「遅れてすみません

勢いよく教室へ入ると見知らぬ子が教壇の前に先生と一緒に立っていた。


「まぁ座りなさい。岡崎君。」

わけがわからないまま席に着く。


「では改めて紹介しよう今日からこのクラスに転校してきた…」

「新庄 亮太です」


まるで先生の言葉をかき消すように彼は言った。



新庄 亮太…キリッとした二重に髪に少し癖がある。顔立ちはかなりいい。

「席は岡崎君の後ろでいいかな

「はい」


ゆっくりと新庄 亮太は僕の後ろの席へと座った。


―――――――――
――――――
―――

休み時間、突然だった。


「岡崎…圭介だっけ

後ろの席の新庄 亮太に話しかけられた。自分でも不思議なほど驚いたので「っえ」と聞き返してしまった。


「岡崎圭介じゃないの名前、間違ってた


「あ、あぁそうだよ」


すると新庄はニッコリと微笑んだ。

「よかった。今一瞬名前間違えたかと思ったよ」

ほっとしたような声で新庄は言った。先生と話していた時の顔とは全然違う。表情がやわらかく、優しい感じがする。あの先生が嫌いなのか。いくらなんでもそれは聞けなかった。新庄とはここで今初めて会ったんだ。聞くのはもっと仲良くなってからにしよう。


それに…新庄は…何かを心の中に秘めている気がする。気になるがこれも新庄ともっと仲良くなってからだ。いつかはきっと…

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