復活!/book1

待ちぼうけ
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【待ちぼうけ】
(ほっぷ、すてっぷ、らんにんぐ!のベル視点です)




『は?駅前にある時計の前で待ち合わせ?』
『はい!ハル、小さい時から初デートの待ち合わせ場所は駅前にある時計の前って決めてたんですよ!』
『何それ。ベタすぎじゃん』
『はひ!乙女の憧れなんです!』

昨日のハルとの会話が頭を過った。我にかえり、頭上にある時計を見れば午前十時ぴったり。待ち合わせ時間に、ハルは来なかった。

『遅刻しないで下さいね!』

そんなことを偉そうに言っておきながら、言った本人が遅刻してどうすんだよ。俺なんか、五分前に着いたのに。遅刻するって…どこまでベタにこだわるワケ?ハル。

「マジありえねー」

とりあえず、ジーパンのポケットの中から携帯電話を取り出して、ハルにメールを送る。今どこ?王子暇人なんだけど。…返信は来ない。

「……ん?」

駅前を歩いている通行人(特にチャラチャラした男)が、ある一点をじろじろと見ている。何かあんの?と俺も見てみると、ワンピースを着た女がこっちに向かって走ってきていた。…ん?もしかしてあれって…

「ごめんなさいベルさん!」

思った通り、ハルだった。
…ん?ということは、奴らが鼻の下を伸ばしながらじろじろ見ていたのは、まさかのハルってこと?
ちらりと横目で通行人を見れば、さっきハルを見ていた奴らがまだしつこくハルを見ていた。何?あいつら。超うぜーんだけど。

「王子を待たせるなんていい度胸してんじゃん」
「す、すいませんベルさ…はひっ!」

ハルのおでこに軽くキスをすれば、奴らは顔を歪ませながら俺らの元から離れていった。(ほんとはナイフで刺したかったけど、ハルがいるから我慢しといた。…シシシ、俺ってやっさしー)

「な、ななな、何てことするんですかベルさんっ!」
「ハルうるさい」


end.



あーすっきりした。さっきの奴らの顔、思い出すたびに笑えるんだけど。ハルは真っ赤な顔して固まってるし。かーわいい。
…あ。ハルが行きたいショッピングセンターって、もしかしてあれ?目の前に見える、大きい建物。(ま、俺の家よりは比べ物になんないくらい狭いけど)…ふーん。思ったより楽しそうじゃん。

「ちょ、ベルさんってば!待ってくださいよっ!」

慌てて俺の後ろを追ってくるハル。…なんか、足元よろよろしてね?今にも転けそうなんだけど。ハルに手を差しのべたら(転けたら困るし)、ハルは嬉しそうに俺の手をとった。

「ベルさんベルさん」
「何?」
「ハルは今、ベリーハッピーです!」
「…あっそ」

指を絡めると、ハルはさらに顔を赤くさせてにこりと微笑んだ。






話の切り方ぐだぐだ。
口調がワカラナイ。

続きは完成しだい載せさせて頂きます。


(2009,08,23)



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