復活!/book1
□どんな時も
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【どんな時も】
(※キャラ激しく崩壊。そして百合。それでも良い方のみどうぞ)
お気に入りのワンピースを着て、クッキーを作って、プレゼントも買って。今日のために何度も確認して、完璧に用意をしたはずだった…のに。
「…ハル、美味しい?」
「はひー!すっごく美味しいですよ、クロームちゃん!」
「……嬉しい」
「ふふっ、ハルもです」
あの子が来るなんて、予想外だった。…何よ!私とは違っていつも通りの制服姿に、お菓子はナミモリーヌのケーキ。プレゼントは何だか知らないけど、ちゃっかりハルちゃんの隣に座ってるし。頬なんか染めて、あからさまなアピールしないでくれる?
「京子ちゃん、大丈夫ですか?」
「…え、何が!?」
「何だかボーッとしてましたよ?」
「あははっ、大丈夫だよハルちゃん」
ああハルちゃん。あなたはどうしてそんなに優しいの?隣にいるあの子は、一言もかけてくれ無かった。おまけに、私がハルちゃんとお話している間、ずっと私のことを睨んでいたし。あなただけのハルちゃんじゃ無いんだから!
「ハルちゃん、私の作ったクッキーはどうかな?」
「とっても美味しいですよ!さすが京子ちゃん、お店屋さんの味がします!」
「やだなあ、そんなに褒められると照」
「ハル、こっちは?」
なっ!ちょっと待って。私まだ話の途中なんだけど。ハルちゃんは今、私のクッキーを食べていたのに。…もういいわ。そっちがその気なら、こっちだって黙ってばかりじゃいられないんだから!
「はひー…チョコレートケーキも美味しいです〜」
「…良かっ」
「ハルちゃん!私もチョコレート味のクッキー作ってみたんだけど」
「…わあ!バニラも美味しいですけど、チョコレートも美味しいです〜」
「ハルちゃ」
「ハル…。新発売の抹茶タルトは…?」
「えと…まったりとした抹茶チョコレートの風味が良いですね!」
「ハルちゃん、私の抹茶クッキーは?」
「はひ…抹茶の味がしっかりしてて美味しいで」
「…ハル!」
「ハルちゃん!」
「ひっ!?」
へえ、中々しぶといのね。…でも私は負けられない。ハルちゃんの事を諦めてくれるまで、私は絶対めげたり譲ったりしないんだから!あっちが売ってきた喧嘩だもの。私は絶対に…勝つ!
end.
「ちす…て、アンタ達またやってんの?」
「……強制で食べさせるの、良くない…」
「それはこっちのセリフだよ?」
「花ちゃん、ヘルプミーです…」
「ったくもう…」
終わらせるのは花の役目。
キャラが大変な事に…。京子ちゃん暴走させすぎてごめんなさい。
誕生日感が全く無い。
(2010.05.05)
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