復活!/book1

キミに夢中
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【キミに夢中】
(※10年後設定)




「はひーっ!ケーキがいっぱいです!早速食べましょう、フランちゃん」

テーブルの上いっぱいに、にずらりと並べられているたくさんの種類のケーキ。
ハルさんに手を引かれ、やや強引に椅子に座らせられたミー。そんなミーの向かいに座り、キラキラした目でどのケーキを食べようかと考えるハルさん。

「…よし!ハルは最初これにします。フランちゃんはどれにします?」

…最初?一体ハルさんは何個食べるつもりなんでしょー?こんな甘ったるい食べ物、見るだけでミーは食べる気が失せますけどー。
選ぶのが面倒なんで、ハルさんが選んだモンブランの隣に置いてあったカボチャのタルトを指差すと、ハルさんは笑顔で取ってくれました。
あー甘そう甘そう甘そう。胸焼けで気持ち悪いけど、幸せそうなハルさんの前で食べないわけにはいかない(せっかくハルさんが誘ってくれたし。何よりあの似非王子がこの場にいない事がミーには嬉しくてたまらないんで)。

「ん〜っ…さっすがルッスーリアさんの作ったケーキです!ナミモリーヌに負けぬ美味しさですね!」
「…そうですねー」

あー甘。砂糖入れすぎじゃないですかーこれ。
モンブランを食べ終わったハルさんは、次に紅芋のタルトを食べ始めました。よくこんなクソ甘い物を食べれますよねー。しかもオカマが作った物なんて、余計に食べる気無くなるんですけど。
握っていたフォークを皿の端に置くと、ハルさんは首を傾げて、ミーの顔をじっと見つめてきました(いつもならこーゆー時、似非王子が邪魔してくるんですけどねー。いくらミーでも真正面から見つめられると照れちゃいますー)。

「もう食べないんですか?」
「はい。ミーお腹いっぱいなんですよー」
「はひ!じゃあ、それハルが食べてもいいですか?」
「あ、ハイ。ドウゾ」

まだ食べるのかと言う驚きよりも、ミーの食べかけを何の抵抗も無く食べるハルさんに驚きです。
普通、男の食べかけなんて食べませんよねー?やっぱり、ミーは男として見られて無いんですね(いい加減、ちゃん付けも子供扱いもやめて欲しいんですけどねー。ほんとに)。

「はひー…美味しいですー」

……でもまあ、今はミーがハルさんを独り占めしてるので、良しとしましょうか。


end.





口調ほんと分からない。
ただ語尾伸ばせば良いって問題じゃないのは分かってるんですけどねー…

ぐったぐだすぎて泣けてくる。


(2009,10,27)



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