復活!/book1

Re:Birthday-Call
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【Re:Birthday-Call】
(Birthday-Callと少し関連してます)




時刻は23時50分。ハルは眠たくなってきた自分の目を覚まさせる為、頬を一回強めに叩いた。
強く叩きすぎ、頬にひりひりとした痛みを感じるものの、先程までハルを襲っていた眠気はちゃんと飛んでいってくれた。

ハルは携帯電話を手に取り、今から電話をかける相手の電話番号をアドレス帳から探した。
電話番号を見つけたハルは、一度精神を落ち着かせようと深呼吸をした。ドキドキと高鳴る胸を必死で落ち着かつかせる。

時刻は23時53分。時間が経つ早さに焦りと驚きを感じたハルは、慌ててその相手に電話をかけた。

ワンコール、ツーコール、スリーコール…なかなか電話に出てくれない相手に、ハルは不安を感じ始めた。
もしや深い眠りの為、電話に気付いていないのでは?はたまた、相手の近くに携帯電話が無いのでは?…と、嫌な予感がハルを襲った。

「そんなぁ…計画が台無しです…」
「計画って何?」
「……はひ!?」

突然耳に入ってきた相手…雲雀の声に、ハルは思わず声をあげた。

「ちょっと、うるさいんだけど。前にも注意したよね?」
「あ…すいません。電話、出て下さってありがとうございます」
「こんな時間に何の用?」
「え!?えーっとですね〜…」

壁に立てかけてある時計を見れば、時刻は23時58分。あと二分。何としてでも持たせなくてはと、ハルは気合いをいれた。

「用が無いなら切るよ」
「だ、駄目です!もう少しだけ待って下さい!」
「…意味分かんないんだけど」
「もうすぐ分かります!」

雲雀が吐いたため息の音がハルの耳に入った。きっとハルに行動呆れているに違いない。だが、ここで諦めたら今までの苦労が水の泡になってしまう。

「あ。」

時刻は23時59分30秒を切った。先程よりも更に激しく高鳴り始めた胸に、落ち着くようにと手を置いた。

「雲雀さん」
「…何」

……5、4、3、2、1…

「お誕生日おめでとうございます!」


end.



「……三浦」
「はい」
「放課後、応接室に来て」
「…了解です!」





はぴばすでー雲雀!

電話に出るのが遅かったのは、単純に出るのが面倒だったから。でもかけてきた相手がハルからだったから、ちゃんと出たんですよ委員長は('∀`*)


(2009,05,05)



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