灰男/book*
□甘すぎも程々に。
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【甘すぎも程々に。】
今日はコムイが居ない。
何でも、バクに呼ばれてアジア支部に出掛けて行ったらしいんさ。コムイが出ていった瞬間、リーバー達(主に科学班)は大喜び。「今日は平和だ−!」と、皆が口を揃えて言っている。(コムイ不人気さね…)
……そんな歓喜が溢れる中、一部だけ、凄く甘い雰囲気が流れていた。
その雰囲気が流れている方向を目で追っていけば……あぁ、はいはい。
「今日はずっと一緒に居られるね」
「……あぁ」
神田とリナリーが仲良く話をしていた…つか甘っ!何言っちゃってんのこのカップル!
……無理も無いか。いつもはコムイに邪魔されて、2人で居れる時間が少ないからな(むしろ無いに等しい)。リナリー嬉しそうさねぇ。
「後でどっか出掛けるか?」
「……うん!」
え?ここでデートの約束?
や、オレ以外で2人の事を見てる奴は居なさそうだけど…ここで?(科学班の奴らとかいっぱい居るのに;)
ってΣあ゙−!?
何?何手ぇなんか繋いじゃってんさ!?しかもご丁寧に恋人繋ぎ…見せつけてくれるさねぇ。
「誰か見てるかな?」
「見てねぇだろ」
「ふふっ。だと良いけど…」
いやいや見てるから(オレが)。
てか手繋ぐのは良いけど、ピンク色のオーラ出すのはやめてほしいさ…(あ、何か花まで見えてきた。)
……ん?
何か2人の距離近くね?
てか………は!?
え、ちょ、ユウはなんて妖しい顔してるんさ!リナリーも、少しくらいは抵抗しろよ!
え?まさか、マジで…
――チュッ
う−わ−…。
聞こえたさよ、リップ音。つか場所考えてほしいさ、お2人サン…。リナリー幸せそうだな(てか超可愛いんですけど)。
あ−も−甘い!イチャイチャしすぎなんさ2人共…
(あ゙−…。オレ、当分甘い物は見たくも食べたくも無いさ。)
2人(と科学班)には悪いけど。コムイ…早く帰ってきてほしいさ。この2人の甘いオーラ…これ以上は耐えらんねぇ;
(甘すぎて酔いそうさ…)
end.
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